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腐る経済②

2018年07月02日
ご訪問頂きありがとうございます。

前回の続きです。

腐らない経済とは、お金と言う名の肥料を大量に投入して、経済をぶくぶく太らせる。中身が何であろうと「利潤」が増えればよく、GDPの数字が大きくなれば良い、株価が上がればいい。「メタボな経済」は、いずれバブルを生み、それが弾けると恐慌が起こされる。バブルはある意味ではおかしくなった経済のバランスを取り戻す自浄作用。
ところが、現代の資本主義経済は、恐慌もバブルも許さず、財政出動や金融緩和でお金と言う名の肥料を大量にばら撒き続け、どこまでも経済を太らせ続ける。

これを食品に当てはめると、いわゆる工業製品。早く成長させるために肥料を大量に投入し、生命力の弱い作物を作り出し、腐敗させないために強力な人為的な菌をつぎ込み、添加物を使って腐らせない様にする。

私見ですが、戦後、人々はこの様な不自然な食品を食べ続けてきたため、医療の進歩にも拘らず、難病奇病が多発している気がしてなりません。
腐らない食品は、自然の摂理に反しているため、誰の幸せにもなっていないのでは?この腐らない食品を口にしない事が健康への第一歩と感じました。

筆者は、天然麹菌を使って酒種酵母を作ってパンを焼いています。天然麹菌は、自然の中にいて、住みやすいところにおりてきて、繁殖します。なので、人は天然麹菌が住みやすいところを整えることが、この菌の培養の第一歩。そして、天然麹菌は、動物性肥料をたっぷり使った有機米は腐敗させ、自然栽培米であれば発酵させるとの事。
このことを筆者は、天然麹菌の食物のリトマス試験と言っています。つまり、人間の目には同じに見えるお米であっても、その生育過程の不自然なものは一刻もはやく腐敗させて自然に戻し、人の食物に値する物を発酵させより美味しいくさせるのです。
この点、いわゆるイースト菌は、人工的に純粋培養された菌であるため、本来なら腐敗すべきものを発酵させてしまうとのこと。つまり、小麦粉であればなんでも強力に発酵させてパンにしてしまうのです。

イースト菌はパンを発酵させる菌のいわば純粋培養のエリート菌。しかし、その培養過程では大量の砂糖が使用され、また添加物も加えられ、より強力なイースト菌にさせる為に放射線も照射される事があるらしいです。

マクロビでは、イーストパンは、天然酵母パンより陰性とされており、出来るだけ避けた方が良いとされています。きっとこの事を言っているのかと思い、腑に落ちました。

更に、本書では地場の菌に合うのはそこの水であり、食材であったらしく、マクロビの大原則の身土不二に通じるものがあります。

本当に大切なことは目に見えないのですね。

腐る経済①

2018年07月01日
ご訪問頂きありがとうございます。

『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格(講談社)
を今読んでいます。

面白いです。鳥取県にあるタルマーリーというパン屋さんが書いている本。
自然の摂理は、平家物語の様に、諸行無常であり、形あるものは常に変化し、盛者必衰の理に従っています。
自然物、例えば植物であれば、発芽して成長して枯れて微生物の働きにより土に還り、その土の上に新たなタネが発芽してとういう循環の摂理に従っています。

しかし、資本主義は人間が作ったシステム(自然の摂理に反するシステム)であるため、資本主義の中では、お金は腐らず増殖する一方。

資本主義の中では、生産手段を持たない労働者はその労働力を「商品」として売る。その労働力が誰にでもできるものであれば、替えが効くため、安く買い叩かれる。替えが効かない労働力であれば高値で買って貰える。

資本主義は、より多くの利潤を追求するシステムのための技術革新が今も世界中で行われている。

この技術革新は、一体誰の役に立つのか?

技術革新により、労働者は長時間労働から解放されるため、短期的には労働者の利益にもなる。また、技術革新により大量生産が可能になるため、商品の価格も下がるため、消費者であもある労働者の利益になる。
しかし、技術革新により誰にでも出来る仕事となってしまうと、替えが効くため、労働力の商品価値は下がる(単純労働化)。また、商品自体の価格も下がるので、賃金は更に下がり、長い目で見れば、労働者の利益にはならならない。

マルクスは、この事を、技術革新により「食」(生活必需品)の価格の下落が「職」の価値を下げるとしています。

最近のことに当てはめれば、AI問題。
ほとんどの職はAIに置き換わるという危機。AIに置き換わってしまうということは、生産手段持たない労働者は売る物が無くなるということで、売る物が無いということは、市場から生活必需品を得られないとこを意味します。つまり生活の破綻です。マルクスの時代よりも重大な危機が目前にあるのです。

では、資本家の利益になるのか?
他社に先駆けて技術革新出来れば、他社が追いつくまで利益を上げられるかもしれないが、他社がより合理的な技術革新をすれば市場から撤退を余儀なくされる恐れがあるため、チキンレースのように戦々恐々の過酷な競争に身を晒さなければならない。これは、資本家にとって、決して利益とはいえない。

極論を言えば、資本家はライバルがいなくなるまでこの競争を続けなければならないのです。

ライバルがいなくなれば価格設定も自由となり、利潤を最大化できますが、価格が高くなれば消費者の購買力無くなるため、在庫が増え、操業時間が減り、リストラの嵐が吹き、治安が悪化し、社会保障費が膨らみ、税金が増え、資本家の負担も増え、誰も幸せになれないのです。

つまり、資本主義の中にいたのでは、誰も幸せになれないと本書の前半では言っています。幸せになるためには、自然の摂理の中で生あるものはいつかは腐敗するという「腐る経済」の中に身を置く必要があると。

さらに、本書の中で、パン屋さんに小麦アレルギーの多いことが触れられています。これは、いわゆるポストハーベストの殺虫剤によるアレルギーで、鼻炎や肌荒れが起こるとの事。
小麦は外国で収穫されて二週間船に乗って日本にやって来るので、その間虫が湧かないようにまかれる殺虫剤が原因。

国産小麦であればポストハーベストの殺虫剤が撒かれないので、国産小麦のパン屋さんに転職したら筆者さんのアレルギー症状は無くなったそうです。

当店は自家栽培した無農薬小麦をメインとして無くなった時に国産小麦を使用しているのでこのアレルギーになる心配が無いことに安堵しました。

星の王子さまではないですが、大切なことは目には見えないのですね。しみじみ。

桜沢如一先生

2018年01月17日
ご訪問頂きありがとうございます。

年末から引き続き、桜沢如一先生にハマっています。

さらに年明けに、
・「健康の7大条件」昭和38年
・「ZEN MACROBIOTIC」昭和35年くらいにフランスで出版されたものの日本語訳
・「無双原理 易」1931年にフランスで出版されたものの日本語訳
・「松岡四郎が語るマクロビオティック」桜沢如一先生の後年のお弟子さんの著書
4冊購入したのですが、半分読み終わりました。

マクロビオティックと薬膳。
個別の食べ物の陰陽、五性(寒、涼、平、温、熱)の違い、例えば「塩」。
マクロビオティックでは、陽性の強いものとあるにに、薬膳では「寒」。

この違いはどこからくるのか?
マクロビオティックでは、カリウムが陰性、ナトリウムが陽性なので、塩化ナトリウムの塩は陽性となります。

カリウムを多く含むものは野菜。そのため、野菜は陰性。野菜の中でもカリウム含有量の多い、トマト、ナス、ジャガイモはかなり陰性が強いので、冷え性の人は摂取しないほうが良いとあります。

薬膳の五性の由来は、勉強不足で分かりません。
いつか疑問が解ける日が来るように精進します。

丁宗鐵先生

2017年12月25日
ご訪問頂きありがとうございます。

先月から、薬膳マイスターとマクロビオティックの通信講座を始めました。
平行して、関連本も読んでいます。

薬膳は、漢方と深いつながりがあるので、丁宗鐵先生の本を中心に読み、マクロビは望診法の第一人者の山村慎一郎先生の本を読んでいます。

まだまだ勉強の途中ですが、薬膳もマクロビオティックも陰陽を中心に食べ物等により体質が中庸になる事を目的としています。

中庸になると、体も健康で免疫力高く病気を寄せ付けなくなり、心も平穏となるようです。

中庸になる様に、陽性よりの人は陰性の食べ物を、陰性の人は陽性の食べ物を摂るいうにして、中庸に近づける。

病気、特に生活習慣病は陰性もしくは陽性に傾いた身体の結果。
病気というのは、ある日突然発症するのではない。
日々の生活の偏りによって、病気の因子が少しづつ溜まり、例えば10を超えた時に症状として表出し、8,9の段階でも病気(未病)のため不定愁訴(だるい、痛い、不眠等)の段階で中庸に戻す方が効果的に中庸になり易い。

個別的な食物の陰陽は各本は大体一致していますが、全く正反対のもあるので、一つの本と心中するのはリスクがあります。

但し、砂糖、動物性たんぱく質、薬、化学調味料は良くないことは一致していました。科学的な物質(薬、化学調味料)は特に身体の外に排出されにくいので、可能な限り口にしない方がいいそうです。

長崎の原爆の時に玄米と味噌汁で原爆症を防いだ実話、現に玄米と味噌汁を中心にした生活で健康になった話、自分でも玄米と味噌汁の食事を心がける様になってから、様々な不定愁訴が消えた事実から、玄米と味噌汁にはデトックス効果があると確信しています。

玄米と味噌汁を中心にした食事が見直され、広まれば良いなと思います。

慢性便秘の改善

2017年03月23日
ご訪問頂きありがとうございます。

便秘は女性の大きな悩みのひとつだと思います。
女性ホルモンの影響から男性に比べると便秘になりやすいそうです。

便秘によって毒素が体に吸収され、視力低下、肌荒れ、不眠、高血圧、頭痛、倦怠感、老化促進、思考力の低下、イライラして怒りっぽくなるなどの弊害を生じさせます。

理想は、色は小麦色で硬くもなく柔らかくもなく、太く長く悪臭が無く、短時間で気持ちよく出る感じらしいです。

そうは分かっていても、そうならないのが悩みの深いところです。
私も環境が変わると便秘になるので、いつも旅行には水酸化マグネシウムを持参します。

また、老化も便秘の原因です。

<便秘を治す食養>
①砂糖・果物をとらない→陰性が強いため体を緩める
②動物性食品をとらない→食物繊維がない、消化に負担がかかる
③加工食品をとらない→消化に負担がかかるため腸内バランスを崩す
④油脂をさける→消化に負担がかかるため腸内バランスを崩す
⑤過食をさけ小食にする→消化に負担がかかるため腸内バランスを崩す
⑥ミネラルのバランスを整える→腸内バランスを整える
⑦咀嚼を十分に行う→消化器官に負担をかけない

禁欲的に守ろうとするとかなりのストレスとなるため、ほどほどに意識して生活するといいと思います。

便秘のときの腸は悪玉菌優勢であるため、便秘が続くともっと悪玉菌優勢になり、さらに便秘になりという悪循環が起こり、慢性便秘となります。

なので、なんかスッキリしないという段階で手を打って、悪循環ループに陥らないようにしましょう。

<便通を良くする食物>
・ひじき、きくらげ、ふのり、こんにゃく、ごぼう、にら、昆布、ごま、れんこん、葛、大根の葉、たくあん、味噌、醤油
・穀物を未精製に変えるだけでも改善される

ご訪問頂きありがとうございます。

ファンケルさんから毎月送られてくる情報誌に腸特集がありました。

<腸年齢チェック>
□対人関係が苦手
□くよくよしがち、落ち込みがち
□便秘、下痢が多い
□排便時間が不規則
□排便後にスッキリしない
□花粉症やハウスダストなどのアレルギーがある
□風邪をひきやすい
□実年齢よりも老けて見られる
□疲れやケガの回復が遅い
□些細なことにイライラする

0個…優秀です!実年齢より10歳若い
2~3個…実年齢と一緒
4~7個…実年齢より3~5歳老けている
8個以上…実年齢より10歳以上老けている

<腸を老化させる悪習慣>
①野菜を食べない
 食物繊維は便を形作り、腸を刺激して排便を促進させます。また、善玉菌のエサにもなり短鎖脂肪酸を作る。短鎖脂肪酸は腸壁を守り、腸内環境を整え免疫力をアップさせます。
②食事は肉中心
 肉に含まれるコレステロールは悪玉菌のエサになるため、食べ過ぎると腸内環境を悪化させます。
③甘いもの、パンや麺が大好き
 脳は糖質が大好きですが、腸は糖分の摂り過ぎを嫌います。精製された米や小麦や砂糖は急激に血糖値を上げ、腸を老化させる活性酸素を大量に発生させます。
④ストレスをためやすい
 ストレス下では、副交感神経(腸優位)よりも交感神経(脳優位)が優位となるため、腸の働きにブレーキがかかり腸内環境が悪化します。
⑤運動不足
 筋力が低下し、便秘になりやすくなります。
⑥つい夜更かしをしてしまう
 腸内細菌や腸粘膜の活動は睡眠中に限られます。
 睡眠不足が続くと、ビタミンや免疫細胞などを生み出す腸の活動が停滞し、睡眠ホルモンのメラトニンも分泌されにくくなり、更なる睡眠不足につながります。

この悪習慣の逆をしていけば、腸内環境は次第に良くなることになります。

ご訪問頂きありがとうございます。

好きな本の一冊です。
タカコ・ナカムラのWhole Foodでいこう
タカコ・ナカムラさんは、先日行くことができた、BROWN RICEの創始者です。
この本に、詳しくその成り立ちが記されています。

Whole Foodとは、全体食。
食物を美味しいところだけではなく、野菜なら葉っぱから根っこまで、魚なら頭からしっぽまでのすべてを頂くという考え方。
全体を食べることにより、ゴミが減り、全ての栄養素を余すところなく取り入れられる。
特に、野菜の葉や皮にはビタミンやファイトケミカル(抗酸化物質)が豊富なので、病気をしにくくなり、美肌にもなるというボーナスまでつく。

丸ごと摂取するため、野菜であれば、無農薬にこだわりたい。
農薬成分は体に毒であるため、その解毒にせっかく摂取したエンザイムや体内のエンザイムが使われることになり、本末転倒になってしまうから。

身土不二。生活しているところの三里四方(12km四方)のものを食べる。
人間の体と環境は繋がっているため、その地方の食べ物を食するのが最も良いとされていた。

この身土不二は、食べ物の陰陽と関係している。
暑い地方の人は、体を冷ますため、陰性の食物(トロピカルフルーツ、生育の早い野菜)をとり、逆に、寒い地方の人は、体を温めるため陽性の食物(エスキモーの人は陽性の最も強い生肉)をとるのが最も体にも環境にも良い。

歯の構造から、人間は、穀物と野菜を中心に魚や肉をちょこっとだけ食べるのが理に適う。
小臼歯・大臼歯(20本)…穀物、ナッツ、豆類をすりつぶして食べる歯
門歯(8本)…野菜などの植物をかみ切る歯
犬歯(4本)…動物性食品を食いちぎる歯

臼歯:門歯:犬歯=5:2:1
      ↓
植物性食品:動物性食品=7:1

穀物の生産地
北米…とうもろこし    中国…きび、そば インカ…キヌア 
ヨーロッパ…大麦、ライ麦 中東…大麦、小麦 アフリカ…テフ、高キビ
マヤ…アマランサス、とうもろこし

今、スーパーフードとして、キヌア、テフ、アマランサス等がはやっていますが、日本人はお米の全体食である"玄米"が最も適しているように思います。

肉食の問題点
新谷氏も肉の脂肪は融点が高いため血液がドロドロになると書いていました。
ナカムラ氏も脂肪が血管や臓器にくっついて様々なトラブルの原因となっていると書いています。

ちなみに、バターの融点は32℃で、血液をドロドロにする危険性は肉の脂肪ほどではないため、安心して使っていいらしいです。

米国農務省のレポートによると、肉1kgあたり穀物が16kg必要。
生産効率を高めるために、家畜は牧場で草を食むのではなく、牛舎に入れられ、穀物や大豆を食べ、病気予防のために大量の抗生物質を投与されている。

砂漠化
飼料用の穀物や大豆を大量に安価に生産するために森林が伐採され、大量の農薬がまかれている。
   ↓
土壌の微生物が死ぬため、砂漠化が起こる
日本の農地でも農薬と化学肥料を使用し続けたものは砂漠化している。

また、家畜の排せつ物を肥料とする有機農業は、間接的に家畜に投与された抗生物質を含むため、別の問題が生じる。

肉の生産により、世界的な食糧問題が拡大する。
何故なら、生産された穀物や大豆は、まず先進国の人々の元に供給され、次に発展途上国の人々の口に入らず、先進国の人々の食料となる家畜のものとなるから。
   ↓
欧米でベジタリアンが多いのは、宗教や動物愛護の観点ではなく、環境問題や食糧問題を考えてのこと。

食とは、人を良くすると書きます。
自分だけでなく、人全体、ひいては地球全体を良くするものになるのが本来の姿のように考えます。

ご訪問頂きありがとうございます。

体の中からきれいになるコールドプレスジュースより。

コールドプレスジュースとは、アメリカ西海岸で生まれ、ヨーロッパやアジアでも人気のフレッシュな野菜や果物を使ったジュースです。

コールドプレスとは、低速低温圧搾法のこと。

従来のジューサーは高速式や遠心分離式が主流で、食物を絞る時、食物同士の摩擦により、ビタミン、酵素が失われがちだったのを、低速低温にすることで無駄なくビタミンや酵素を摂れるようにした。

スムージーは、丸ごと野菜や果物をミキサーにかけるため、ドロッとしている。
コールドプレスジュースは、サラサラしたジュース。
そのため、消化器官への負担が少なく、不溶性食物繊維が無くなる分少ない量で一日に必要な栄養素を手軽にとれる。

ホールフード(全体食・皮も茎も全部)で圧搾するため、栄養素を無駄なく摂取できる点は前回のグリーンスムージーと同じ。

昨年、青山のファーマーズマーケットで飲んだコールドプレスジュースには、すいかの皮まで入っていました(Σ(・□・;))。
しかも、一杯900円で、ビビりました。

ご訪問頂きありがとうございます。

自然栽培野菜のコールドプレスジュースかスムージーをカフェで提供する予定です。

スムージーもグリーンスムージーを中心に考えています。

体の中から若返るグリーンスムージー健康法より。

グリーンスムージーとは、葉野菜とフルーツ、水をミキサーにかけるもの。
シンプルだけれど、これを続けると体の中でよい変化が起こります。
グリーンスムージーは、アメリカに住むロシア生まれの主婦、ヴィクトリア・ブーデンコさんが、自分と家族のために考案されたといわれています。

・グリーンスムージーの医学的な利点
 心筋梗塞の予防(Circulation.2010 Dec 14;122(24):2521-8)
 糖尿病の予防(The New England Journal of Medicine.2011 Jun 23;364(25):2392-404)
 がん予防(米国立がん研究所)

・アンチエイジング効果
 エイジング…加齢に伴う臓器機能の低下
 酸化によりエイジングがすすむ
  摂取した脂肪・糖質→ATP(アデノシン三リン酸)に変えてエネルギー化
  体脂肪をエネルギー化するときのケトン体もエネルギー源
  ↓
 ATPは細胞の中にあるミトコンドリアで作られる際、活性酸素を発生させる。ケトン体も新谷氏によればその発生の際に活性酸素を発生させる。この活性酸素は、細胞を酸化(錆びさせる)させるため、排除の優先順位が高く、エンザイムを大量に消費させる。
 
 糖化…エネルギーにならなかった余分な糖分がたんぱく質と結合して、老化促進物質になる。

 グリーンと果物には抗酸化物質がたくさん含まれる
 抗酸化物質は、不安定な活性酸素を安定化させる。例えば、ビタミンEは、活性酸素を自らが酸化することによって安定化させ、ビタミンCは、酸化したビタミンEを再生する働きがある。
 そのため、抗酸化物質を単体でとることは、効果が半減することになるから、多種類の抗酸化物質を摂るのが効果的。
 
・マグネシウム、カリウム、食物繊維が豊富
 マグネシウム…循環器系で不整脈を抑える作用がある
        動脈硬化を抑制する作用も期待されている
 カリウム…余分なナトリウムを体外へ排出する
 食物繊維…デトックス(排毒)効果、腸内環境の改善

野菜の皮や葉には、特に栄養素が凝縮されているため、新鮮なものを無農薬でお届けできよう、今、色々な葉物の作付けを検討しています。

グリーンスムージーでよく使われるほうれん草はシュウ酸(結石の原因)が気になるので、小松菜(通年)、ルッコラ(春夏)、水菜(通年)、レタス春・秋)、春菊(冬)、大葉(夏)、バジル(夏)、モロヘイヤ(夏)、パセリ、つるむらさき、空心菜(夏)あたりを考えています。

小松菜…カルシウム(水溶性)の量が牛乳より多い。鉄分も豊富。抗ストレス効果、快眠効果もある。

春菊…ミネラルやビタミンが万遍なく入っており、人参と同じくらいβカロテンが含まれる。水溶性食物繊維が豊富。但し、冬が旬。

大葉…クロロフィルが葉物の中でトップ。免疫力を上げるロズマリン酸、抗酸化作用のあるルテオリンが含まれる。

モロヘイヤ…アラビア語で王様のものという意味。抗酸化力のあるビタミンEはトップクラス。カロテン(抗酸化物質)、ムチン(肝臓・腎臓サポート)も含む。

パセリ…カルシウムが葉野菜の中でトップ。カルシウムを骨に定着させるビタミンKもトップ。

ケール…吸収しやすいカルシウムが豊富。どの栄養素も万遍なく含まれている。

ご訪問頂きありがとうございます。

『病気にならない生き方』シリーズで、常識のように出てくる「エンザイム」ってそもそも何?

体の60~70兆個ある細胞はそれぞれが化学反応を繰返すことで生命活動をしており、この化学反応に必要なのが「エンザイム(酵素)」

エンザイム(酵素)はたんぱく質の一種で、新谷氏は5000種以上あるとしていた。
例えば、筋肉を動かしたり、呼吸をしたり、排泄をしたり、食べ物を消化したり、ウイルスや細菌をやっつけて病気を治したりとあらゆる生命活動に必要なもの。

アメリカのエドワード・ハウエル博士(1898~1986年)が「生命力のある媒体」と表現したことがきっかけ。

酵素の最大の特徴は体内で生きて働くということ。

酵素には、
①外部から取り入れる酵素(食物酵素)
 生の食物や発酵食品に含まれ、消化の手助けをする。
②体内にもともとある酵素(潜在酵素)
 代謝酵素…体を動かしたり、病気を治したりなど、あらゆる生命活動に用いられる。
 消化酵素…食物を分解・消化・吸収するのを助ける。
がある。

酵素不足のサイン
①疲れやすい、疲れがとれない
②頭痛や肩こりがある
③便やおならが臭い
④便秘や下痢をしやすい
⑤胃腸の調子が悪い
⑥手足が冷える(冷え性)
⑦肌荒れやくすみがある
⑧髪や爪につやがない
⑨寝つきが悪い(不眠)
⑩太りやすい(肥満気味)
⑪イライラしやすい
⑫生理痛や生理不順がある(女性)

酵素が不足すると、消化・吸収力が低下→代謝の悪化→排泄がスムーズに行われないことによる腸内環境の悪化→免疫力の低下→体調不良する。

酵素の効果
・ダイエット…脂肪分解酵素による皮下脂肪のエネルギー化、代謝機能アップ。
・美肌…新陳代謝が活性化し、毒素が排出され、ニキビや肌荒れが改善。
・便秘解消…酵素により消化・吸収機能がアップし、滞留老廃物が排出される。
・冷えの改善…冷えの原因のひとつは細胞が必要なビタミン、ミネラルを取り込めないこと。酵素により代謝がアップし、血液の循環もよくなる。
・疲労回復…新陳代謝・免疫力がアップし、数時間で疲労回復する。
・血液サラサラ…代謝が悪化すると血中に糖や老廃物が溜まりドロドロする。酵素により代謝がアップすると糖質もしっかり分解され老廃物も溜まらなくなるため、糖尿病・動脈硬化等の成人病予防になる。

体内酵素を増やすには、新谷氏によると
①腸内環境の改善
②良い食物の摂取

良い食物を取らなければ腸内環境は改善しないので、先ずは良い食物を摂ることが大事。

酵素は、自然界の食物に含まれているが、多くの酵素は熱に弱い(48℃位)。
   ↓
加熱調理(煮る・焼く・揚げる)されたものには酵素が少ない。
   ↓
生のまま食べるのが合理的

でも、ローフードばかりでも味気ないため、酵素液を作ってみました。
今あるのはキンカンとゆず。

やっと出来た頃なので、色々試してみて、記事をアップします。

ご訪問頂きありがとうございます。

今回で『病気にならない生き方』シリーズのまとめが終わります。
ハードカバーの本3冊をレジュメ風ですが、自分で考えてまとめると知識が血肉化しています。
生活の視点がエンザイム中心になっています(笑)。

第4章 心が若返れば、体も若返る

・新谷氏の対照的な二つの臨床例
①マフィアのボス
 アンジェロ・ブルーノ氏
 服役中、下血が何十回もあり、その度に2.5~3ℓの輸血をした。出所後、大学病院での診察では腸を全摘出するしかないと言われ、新谷氏の下に来院。
 新谷氏の診察では、S状結腸から下行結腸、上行結腸、盲腸に至るまで、憩室が無数に点在し、大腸の右側(肛門から1m入ったところ)に出血箇所を発見できたため、全摘出ではなく、出血部分の30cmを切ればいいことになる。
 
 アンジェロ氏は新谷氏の経歴等あらゆることを調査して、手術を依頼し、手術は成功する。

 新谷氏とアンジェロ氏の間には信頼関係が形成され、アンジェロ氏は新谷氏の術後のケアから体調管理までよく従い、健康を取り戻し、心境もだんだんと変化し、事業を息子に譲り、警察に頼まれていた犯罪証言を引き受ける決意もした矢先、自宅前で狙撃され死亡。

 信頼し心を開いてくれたので、診察も功を奏し、健康を回復し、穏やかな心境になった例。

②乳がんの女医
 腸相は、かたく、狭く、粘膜にも潤いが無く、黒く変色していた。この様な腸相の人は乳製品(脂肪分の少ないカッテージチーズのようなもの)を常食している人にみられるので、食歴を聞くと、自分は栄養学の医師であるとに自負から怒りだし、答えようとしなかった。
 その後、来院することはなかったが、新谷氏は、「おそらく、医師であるのにも関わらず乳がんになった自分を責め、自分を不幸だと思いながら闘病し、天国に行ったのではないか」と推測している。

 心を開くことはその人でしか出来ず、心を開いてくれないと診察も出来ない例。

 新谷氏はその人の自覚(自分で治す)を持たせるため、その問診において、「あなたが病気になったのは何でだと思いますか。」と聞く。
 すると、酒やたばこの飲みすぎ、不規則な生活とハードワーク等、比較的素直に自分の口から原因を語る。一方、精神的なストレスが原因の場合、プライベートを暴露することになるため、すぐには口を開いてくれない。
 新谷氏のポリシーは、体と心を半々の割合で診ること。なぜなら、心に響いてこそ治療が最も効果をあげることを経験的に熟知しているため。
 
・医師は余命宣告すべきでない。
 患者と医師との間に信頼関係があると、患者は自己暗示にかかり「死」を受け入れてしまうから。

 『夜と霧』の中で、V・Eフランクルも、3月30日に戦争が終わり強制収容所から出られると信じていた者が、29日に高熱を出し、31日に亡くなった事例、クリスマスまでには家族の元に帰れると信じて耐え忍んでいた者が26日に亡くなる例を示しているため、私も人の心の影響は大きいと考えます。

 この心の力を心力といい、この心力は一人で養うことが出来ない。何故なら、心力は「愛」を根源としているから。誰かのために願うこと、理解しようとすること、愛と思いやりがあって「心力」は発動する。
 絶望視されていた人が周囲からの愛、周囲への愛により奇跡的な回復を見せることが世界各地で散見される。これは、愛の力でエンザイムが活性化し、その人の秘めていた治癒力、回復力が極限まで引き出されるためではないか。

 そして「愛」や「思いやり」の心に根差したモチベーションが最も強い。対して、富や権力に基づくモチベーションは目標が達成されると無くなる(例 定年を迎えたサラリーマンが急に老け込む)。


 

ご訪問頂きありがとうございます。

第3章 エンザイムパワーを高める生き方

人はなぜ疲れたとき、食事の後、酔っぱらったときに眠くなるのか?
    ↓
眠気は腸の支配の副交感神経優位時に表れる
    ↓
食事の後は消化酵素の分泌、疲れたときもリカバリーのためにエンザイムが必要、飲酒時もアルコールの代謝のために大量のエンザイムが必要
    ↓仮説
他の器官を休ませエンザイムの消費を抑え、消耗したエンザイムをリカバリーするためのでは?

また、質の良いエンザイム(ミラクルエンザイム)の生成には、良い食事と良い水の摂取が不可欠。

そのため、良い食事をとり、良い水を飲み、十分な睡眠をとることがボディ・エンザイムを回復・活性化し、体の酸化(老化)を防ぐ基本といえる。

・カフェイン摂取は脳の貯金を減らす
 カフェインはその強い利尿作用により、体を脱水症状にしやすい。
    ↓更に
 細胞内の二次的な情報伝達物質のPDE(ホスホジエステラーゼ)の動きを阻害する。PDEは学習や記憶のプロセスに関与しているためこの機能を低下させるおそれがある。
 最近の実験では、カフェインの摂取が生体の視覚と記憶分子にダメージを与えることが分かり、これを受けてバトマンゲリジ博士はアルツハイマー患者や学習障害児のカフェイン摂取の危険性を強調している。
(カフェインの半数致死量は約200mg/kg…体重50~60kgの成人が10~12gのカフェインを摂取するとその半数が死ぬ危険がある。)

エンザイムパワーを低下させる要因
①血行不良…血液によって各細胞への栄養補給等がなされているから、その不良細胞の機能を低下させ最悪の場合死滅させる。
   ↓
良い水を飲み、血管を収縮させるアルコールやたばこは飲まないのが賢明。
②低体温…体温が0.5℃下がると免疫力は35%低下する。
     エンザイムが最も活性化する温度は37~40℃。
   ↓改善策
 ・正しい食事
 ・十分な睡眠、休息
 ・正しい呼吸(腹式呼吸)
 ・適度な運動
 ・幸福感

「地球が病気にならない生き方」の推奨
医学の進歩にもかかわらず、難病・奇病に苦しむ人は50倍になっている(1973年の調査では1万人だったのが2003年には50万人)。
   ↓この間に変化したものは、
電磁波、ストレスの増加だけでなく、環境汚染、微生物汚染(土壌)も考えられる。環境汚染の改善はまず土壌汚染から始めなければならない。
なぜなら、大地は大気汚染された雨水を浄化する浄水器。この浄化された水が地球全体に巡れば環境汚染の問題も改善されるから。
そして、この浄化は無限に存在する微生物が担っている。にもかかわらず、農薬や化学肥料、工場からの化学物質を含む汚水、処分できないゴミの地中への埋め立て等により土壌の微生物を痛めつけている。
   ↓そのため
健康になるためには、人の体だけでなく、地球全体を考えての生活の見直しが必要なのでは?

例)MRAS(メスシリン耐性黄色ブドウ球菌)
抗生物質の多様により抗生物質の効かない菌の発生
  ←抗生物質で病原菌の増殖を抑えるより、免疫力をアップさせて抑えるほうがナチュラル。より自然な方法で問題解決にあたるのが人にも地球にもやさしい。

人間の都合で悪玉菌とか雑草、害虫として区別しているにすぎず、それらは地球全体でみれば共存すべきもの。
   ↓
必要以上に殺菌・滅菌することは逆に危険であり、必要な微生物も殺すことになり、デリケートな微生物バランスを崩す要因になる。

人体の微生物だけでなく地球上のあらゆる微生物との共生が健康な人生のカギ


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第二章 みずみずしい体を取り戻す方法
・老化の最初の兆候は皮膚に表れる
 水分は全身の循環、エンザイムの生成に必要不可欠であるが、常に十分な水分量が体内にあるとは限らず、その際に優先される順番は脳→肺→肝臓・腎臓→…→最後が皮膚。
   
・成人に必要な水分は1.5~2ℓ/日
 水分が減ると血流も減り、細胞への栄養と酸素の供給が減り、老廃物の排出もできなくなる。→遺伝子が異常をおこしガン化するおそれがある

・花粉症,アレルギーには水を飲む
 アレルギーの原因はヒスタミンの過剰放出
  ↓現在の段階では原因不明
 動物実験では、飲水量を増やすとヒスタミンの生産が低下した。
 仮説…水分が細胞に行きわたり細胞膜や細胞自身のバリア機能が正常化するのでは?

・飲酒した翌朝は脳が萎縮する
 アルコールを摂取すると、①利尿作用、②分解に過程で水分使用、③呼吸回数の増加による水分の蒸発により脱水状態になる。
  ↓
脱水状態のままでは危険なので体を守るため一気に血管を収縮させ、血流を制限し体の枢要部分を保護しようとするため、全身の細胞が水不足になる。
  ↓
脳細胞も萎縮し、頭痛等を引き起こす。

・たばこも血管を収縮させるため、細胞に水不足を起こす。
 そのため、お酒とともにたばこも吸うとさらに脱水症状は悪化する。

・カフェインにも強い利尿作用があるため脱水状態を招くおそれがある。

若々しくいるためには、脱水症状を起こす要因を排除することが大切

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第1章 「若く見える人」と「老けて見える人」の違い

・若く見えるポイントは「皮膚」
 皮膚と腸相は密接に関係している
 例)便秘→毒素が排出されず腸壁から血管へ流れ、血管を通じて全身に毒素が回る→最終的に皮膚の汗腺から体外へ出るとき皮膚にダメージを与える→肌荒れ
      ↓
年齢以上に老けて見えるひとは腸も年齢以上に衰えている

・老化を早める最大の要因は「酸化」
 細胞が酸化によりダメージを受け正常な細胞として再生できなくなった状態が老化。
 酸化物から細胞を守るのは抗酸化物質であり特にSODのようなエンザイム。
 エンザイムが多いほど体は酸化しない。

老化を促進する食べ物
①酸化した食べ物…エンザイムの大量浪費
②動物食…成長を促進=老化を促進、体温が人より高くその脂は血液をドロドロにする
③アルコール

アトキンスダイエット(糖質制限)は腸相を悪化させる
 アトキンスダイエット者の腸相は良くない(経験上)。
 アトキンス博士は72歳で亡くなっている(人の構造的な寿命は120歳)。
 糖質制限ダイエットのしくみ
 糖質を摂らない→膵臓からインシュリンが出ない→細胞内に糖を取り込めない→体は飢餓状態→脂肪を分解してエネルギーを得る
 この時「ケトン体」という強力な酸化物質が作られ、排出能力を超えると体は酸性に傾き、血液も酸性化し、病気になりやすくなる。
   ↓さらに
 動物食の制限もないため腸相も悪化する。
 血液もドロドロとなり全身に細胞に必要な酸素や栄養が行きわたらず、新陳代謝も悪くなり老化現象を引き起こす。

・内臓脂肪型肥満の人は皮下脂肪型肥満の人より腸相が悪い
 内臓脂肪型肥満の人の食歴をみると、動物食(肉・乳製品)が多い。
    ↓仮説
 動物食の多い人は食物からのエンザイム摂取量が少なく、腸内でのエンザイムの生産も少ないため、エンザイムが常に少ない状態であるから、酸化物等による内臓から守るために、「緩衝材」として内臓の周りの脂肪がつくのでは?

・アルコール性脂肪肝のしくみ
 20%は胃で吸収される→胃から肝臓に送られたアルコールは毒性の強いアセドアルデヒトに分解される→エンザイムにより酢酸に分解される→最終的には水と炭酸ガスに分解され体外に排出される 
    ↓このサイクルは完全に分解しきるまで行われる
分解しきるまで体中をアルコールが巡っている(酔っ払い)
分解の過程で大量のエンザイムが消費されるとともに大量の活性酸素が発生するため、より多くのエンザイムが必要となる。
    ↓そのため
アルコールを大量に飲む人の肝臓を守るためのエンザイムが不足し、活性酸素により細胞が破壊され穴があき、その空間を塞ぐために脂肪が用いられ、脂肪肝となる。

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今回が『病気にならない生き方2』のまとめの最後になります。

健康を維持するのには金持ちならぬ、エンザイム持ちになればよい。
お金持ちになるのと同様に、稼ぐ力・節約する力・増やす力を持たなければならない。この3つを併せ持った人が健康な人。

①稼ぐ力・増やす力 
良い食品(ナチュラル・フレッシュ)を食べて、体内のミラクルエンザイムを増やす。
エンザイムを使わずに生きることはできないため、これを活性化させて効率よく使うこと、使うならエンザイムを増やすように使うことが合理的。
例えば、エンザイムを多く含む食品を食べればエンザイムの消費だけでなく、吸収・生成もできる。

②節約する力
エンザイムの体内量は決まっているので、優先順位があり、心臓が最優先され、その次に解毒が優先される。消化吸収はその後。
解毒の対象は、電磁波・病原菌・ウイルス・排気ガス等の化学物質等さまざまあるため、自分で摂取を決められる、薬・たばこ・酒・カフェイン・タンニン(お茶)は摂取を控えるのが賢明。
また、便秘になると腸で腐敗し、有毒物が発生し、体内に循環するため、排泄にも気をつける。デトックス(毒素の排出)を意識して行う。

【デトックス法】
①食べて出す
 最もナチュラルな方法。但し、汚染されているものを食べるとさらに体内に毒素を入れることになるから、無農薬・無添加にこだわるべき。
 なかなか排出されない有害ミネラル(水銀・鉛・カドミウム・ヒ素)はキレート成分(玉ねぎ、にんにく、にら、しょうが、玄米、雑穀、ブロッコリー、アスパラバスに多くある)がよい。
 有毒物質と結合して無毒化する、セレン、亜鉛(大豆食品、ゴマ、緑黄色野菜、イワシ、イカ、アサリ、ホタテ、ナッツに多い)を摂取する。
 便秘防止に、食物繊維(便の量を増やす、玄米・雑穀・ごぼう・こんにゃく・昆布・ひじき・わかめ・アボカド・大豆・レンコン)も意識的にとる。
②よい水を飲む
全身の水の巡りを良くすると、新陳代謝が活発となり、デトックスしやすい。エンザイムの浪費にならないように代謝に解毒の必要なコーヒーやお茶や未浄水の水は避ける。
③体液の循環を良くする
入浴、マッサージ、ストレッチ、運動をして体液の循環を良くする。
低体温の人は血行が悪いので特に意識的に行う。
皮膚からの毒素の侵入を避けるため、化学物質が多く含まれている入浴剤、界面活性剤の含まれているシャンプー等も避ける。

次回からは、最後のシリーズの『病気にならない生き方3 若返り編』をまとめます。

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今回は、具体的な食べ物の食べ方をまとめます。

【穀物】
人間の歯の構造から、その主食は穀物と言われている。
正しい食事のキーワードは「ナチュラル」「フレッシュ」。
↓そのため
米なら「玄米」、小麦なら「全粒粉」、そばなら「全粒そば粉」を食べるべき。
玄米、玄麦、そばの実は、蒔けばまた芽が出て育つことから生きている。
精白したものは美味しいですが、その生命は失われており、「ナチュラル」でも「フレッシュ」でもなくなっている。
また、栄養学上の必須アミノ酸は雑穀を混ぜることでカバーできる。
新谷氏は、押し麦・アマランサス・もちひえ・もちあわ・もちきび・そば米・ハト麦・キヌアの雑穀を五種類コンテナに入れて玄米と合わせて炊いている。

【果物】
果物がエンザイムを最も多く保有している食べ物。
特に完熟バナナは、熟すことによりその炭水化物がグルコース(消化酵素)に変化する。果物には、食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化作用のあるファイトケミカルが含まれている。
新谷氏は、エンザイムの有効摂取と胃腸内での発酵防止から食前に果物を摂ることを勧めている。
濃縮還元ジュースは果物ではない。
何故なら、水分を飛ばす過程の熱でエンザイムは消失し、ナチュラルでもフレッシュでもなくなっているから。

【野菜】
農薬と化学肥料で育てられた野菜は、畑で収穫された見た目に美しい野菜かもしれないが、「工場由来の命のない食品」である。
何故なら、命の情報ではなく農薬や化学薬品の情報をその身に秘めているから。
腐敗実験から、見た目は同じようでもそのもっている情報(生育環境)は別物ということがわかる。
ビニールハウス栽培の野菜には温室育ちゆえにファイトケミカル(ポリフェノール、リコピン、イソフラボン、カテキン等)が少ないため、旬のものを食べる。
  ファイトケミカルの健康効果
  ①活性酸素の除去
  ②傷ついた細胞(遺伝子)の修復
  ③ガン細胞の増殖防止(ガン予防)
  ④免疫力の強化
  ⑤アルツハイマーの予防
  ⑥老化防止

【塩】
高血圧を誘発するのは食塩(塩化ナトリウム99%)で、自然塩(自然海塩を焼いて還元性をもつもので塩化ナトリウム量は多くて80%)ではそのような血圧の上昇はない(新谷氏の臨床データ)。
余談ですが、江戸時代塩抜きの刑というものがあり、どんな拷問にも耐えた人でもこの刑ではその辛さゆえに自白してしまいました。それほど人体には塩は必要不可欠なものなので、体に良い塩の摂取を心掛けたいものです。

【トランス脂肪酸】
自然界にはほとんどないのがこのトランス脂肪酸。高血圧・糖尿病・心臓疾患・ガンなどの様々な健康被害の原因の一種とされ欧米ではトランス脂肪酸の表示が義務化され、一定以上の量を含む食品は販売が禁止されている。さらに悪玉菌を増やし、脳の血管にも悪影響を与え、アルツハイマーやパーキンソン病を誘発するとの報告もある。
また、トランス脂肪酸は自然界にはほとんど存在しない油。自然界に存在する不飽和脂肪酸(魚・植物の種)はシス脂肪酸で酸化しやすい。
なぜ、シス脂肪酸がトランス脂肪酸に変化するのか?
原材料から油を取り出すために、「ヘキサン(石油由来のメタン系炭水化物の総称)」という化学溶剤を入れ煮溶かすという方法で抽出されるため、この過程で不安定なシス脂肪酸が安定的なトランス脂肪酸に変化する。具体的には、ヘキサンに含まれる水素がシス脂肪酸と結合することでトランス脂肪酸になる。
では、どのような油を使えばいいのか?
ヘキサン等の水素添加溶剤を使用しないで抽出された(例:圧搾法)菜種油・大豆油・オリーブオイル

【電子レンジ】
電磁波で食品の水分子を振動させ(2万回/秒)内部から温めることは、超不自然。電子レンジのマイクロウェーブは放射線の一種で遺伝子を傷つけている可能性が高く、エンザイムを失わせる。電子レンジは危険だとの証拠はないが安全であるとの証拠もない段階においては、使用しないのが賢明。

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エンザイムは微生物と細胞で作られます。
そのため、細胞と微生物のコミュニケーションがスムーズにとれ、適宜エンザイムを作れるようにするのには、どうすれば良いのでしょうか?

腸は第二の脳といわれるように、脳とは独立している。
そのため、意識的に腸を動かすことはできないため、腸に良い環境を整えることしかできない。

【腸の働き】
①胃で強酸性の胃液で消化された食べ物は、十二指腸で膵臓から送られる強アルカリ性の膵液によって、弱アルカリ性にされ腸に送られ(腸で働くエンザイムは(消化酵素)弱アルカリ性の中で最も活性化する)、消化と吸収される。→体が酸性に傾くとこのエンザイムも上手く働けなくなる
②小腸の中の絨毛(じゅうもう)(高さ1mmでその表面は微細な微絨毛で覆われている)があり、そこにある毛細血管とリンパ管から吸収が行われ、体中に送られる。

それでは、脂質・たんぱく質・糖質・有害物が混然一体となって送られてくるものをどのように判断し、最適なエンザイムを分泌しているのでしょうか?

仮説 微生物と細胞が相互にコミュニケーションをとり最適なエンザイムを分泌している。
∵微生物は未消化物に直に接するため、その判断をすることが出来る。また、微生物と人間の体は共生関係にあるからその体を健康に保つことは微生物の生存に必要不可欠であるから、細胞とコミュニケーションをとることは最も合理的。
 人間の体には約60兆個の細胞と体表・体内に無限ともいわれる微生物が棲みついていること、そして毛細血管は各細胞に行き届いていることから、全身にくまなく張り巡らされている情報網ともいえ、これにより全身の情報が腸に集められさまざまなエンザイム等の分泌が行われていると考えるのが合理的。

この全身の流れ(体内の水の流れ)をスムーズにすることが健康のカギ
【5つの流れ】
①血液・リンパ(体の上下水道)
②胃腸(栄養補給)
③尿(下水の浄化と排泄)
④呼吸(酸素の流れ)
⑤気(陽気であれば①から④によい作用を及ぼす)
↓この5つの流れを整える方法
【7つの健康法】
正しい食事 胃腸の流れをよくする。
②よい水 全身の流れをよくする(特に血液・リンパ・尿)。
③正しい排泄 全身の流れをよくする。
④正しい呼吸 酸素の循環を整え、自律神経のバランスを正す。
⑤適度な運動 血液・リンパ・呼吸の流れをよくする。
⑥上手な休息・睡眠 気・胃腸の流れを整える。
⑦笑いと幸福感 気の流れをよくし、5つの流れに好影響。

全ての細胞と微生物は食べたものをエネルギーとするため、最も大切なのが「正しい食事」。これが正しくないと、その後の流れすべてに悪影響を与える。
例えば、食品添加物等の不自然なものは代謝に多くのエンザイムが必要なため、他の部分に使われるべきエンザイムを使用することになり、消化不良等体の中の流れに悪影響を及ぼす。消化不良で下痢をすれば、生活の質の低下とともに、腸内の微生物のバランスが崩れ、悪玉菌(腐敗菌)が優勢になれば未消化物は腐敗し、腐敗物が吸収され毒素が体中に巡り、体中の細胞に悪影響を与える。また、栄養不足で活動が衰えたりすることは容易に想像できる。

正しい食事について
・エンザイムを多く含む食べ物はエンザイムの記憶を有するためエンザイムに再構成されやすい。
・エンザイムは生命に不可欠であるため常に生命のあるところにある。

命のあるものをいただくことでエンザイムを増やせる。
逆にカロリーはあっても命のないものでは、エンザイムを増やすことは難しい。

命のあるものは自然の中の生きているもの(ナチュラル
・生命活動が停止した瞬間から酸化が始まる。
・酸化物を体内に摂取すると活性酸素が発生し、その代謝に大量のエンザイムが使われるとともに細胞が傷つけられる。

フレッシュ」なものであれば酸化していない

正しい食事とは、「ナチュラル」で「フレッシュ」なもの。

次回、具体的な正しい食事についてまとめます。

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今までのまとめ
・健康はエンザイム多さに比例する。
・エンザイムが少ないほど病状は深刻化する。
・エンザイムはミラクルエンザイムとして存在し、体の状況に合わせて色々作られる(仮説)。

【エンザイム減少の危険信号】
①風邪をひきやすい
②筋肉痛・関節痛・腰痛がある
③便秘・下痢・悪臭便が続く
④肌荒れがひどく、ニキビができやすい
⑤冷え性である
⑥食欲不振・吐き気・胃痛がある
⑦胸やけがする、胃もたれがし、ゲップがよく出る
⑧目が疲れる、かすむ
⑨頭痛・不眠
⑩抜け毛が多い、頭髪が薄くなってきた
⑪シミやシワが増えた
⑫体重が増えてきた(または、ダイエットをしていないのに減った)
⑬シビレ感がある
⑭気分が沈みやすく、憂鬱気味
⑮集中力がなく、イライラしやすい
⑯キレやすい
⑰むくみやすい
⑱疲れやすく、よくめまいがする
⑲食物アレルギー、アトピー、喘息などの持病がある
⑳耳鳴りがよくする
(実践編p71)
皆さまはいかかでしたか?
私は、⑤⑧と、昨日ちょっとめまいがしたので⑱かな…。

それでは、エンザイムの存在を今まで知らず、若さにまかせて不摂生しまくりエンザイムを浪費してしまった人は手遅れなのでしょうか?

エンザイムの保有量について、①潜在酵素説(生物が一生の間に作ることのできるエンザイムの量は決まっている)と②ミラクルエンザイム説(新谷氏)の二説がある。
現在は①説のほうが有力だが、新谷氏の臨床データで、エンザイムを補う食事をし、その浪費に気を付ける生活を送ると」臓器の機能改善や細胞の若返りといったエンザイムが増えたとしか思えない現象がみられる。そのため、新谷氏は②説を確信している。

エンザイムは、①細胞の中、②腸内細菌の中で作られる。
            ↓そのため
①細胞内でのエンザイムの生成を促すためにはエンザイムの原料となる食事をとる
②エンザイムは善玉菌により生成されるため、善玉菌の働きやすい腸内環境を整える
必要がある。

【エンザイムの原料】
エンザイムはたんぱく質の一種の酵素であるから、エンザイムを多く含むものを食べても、消化作用により体内でアミノ酸に分解され吸収される。
そして、吸収されたアミノ酸によって体内で人体に合うたんぱく質に再構成される。
分解されるのであればどんなたんぱく質でもいいのでは?
エンザイムのたんぱく質はエンザイムの情報をもつためエンザイムに再合成されやすい。そのため、質の良いエンザイムをとれば質の良いエンザイムを増やせる(仮説)。
生きとし生けるものには遺伝子があり、遺伝子が働くためにはエンザイムが必要(後述)なため、生きている食物で、出来るだけ「フレッシュ」なものを選び、命のない食物(工業製品)は摂らないようにする。

よい遺伝子を摂ることが重要
《私見》
奇跡のリンゴで有名な木村秋則氏も、雄性不捻という遺伝子エラーの親株に由来するF1種が現代社会の男性の精子の量を減らしているのでは(男性の不妊症)と言われていました。これは、摂食行為によって、花粉を作れないという情報が吸収され精子を作れないという情報に再合成されたともいえます。
また、臓器移植された人が持ち主の記憶を体験することも知られています。
そうであれば、新谷氏の言うように細胞は情報を記憶しているということも十分成り立ちます。

次回は腸についてまとめます。

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まとめに入る前に白砂糖の弊害についてまとめます。

・砂糖の歴史
 17世紀ころからサトウキビのプランテーションと製糖工場が拡大し、砂糖の供給が増える。一方、ヨーロッパで紅茶に砂糖を入れることが習慣化し重要も拡大し、数十年で砂糖の消費量は10~20倍となり、生産拡大のための奴隷制度のきっかけになる。
 さらに、サトウキビは成長が早い分、土壌からの養分収奪度が高く、どんどん荒れ地が広がり、工場からも廃液が河川に垂れ流され、環境問題も深刻化する。
               ↓
          環境汚染、格差社会の先駆け

・砂糖の弊害を隠す圧力団体
 この圧力団体であるビックシュガーはロビー活動を行い19世紀初頭から起こった奴隷制反対運動を徹底的に潰した。
 また、「女性はチョコレートや砂糖菓子を好む愛らしい存在」というキャンペーンを行い、子供がお小遣いで買える価格のキャンディーを販売し子供の味覚と嗜好を変えて砂糖漬けにする(砂糖は中毒性が高い)。
 そして、研究資金を出している研究機関に「砂糖はいくら摂取しても健康障害を生じない」という研究結果をださせ、それを根拠にWHOの健康指針に加えるために画策し、ついに2005年のアメリカ合衆国農務省の指針から「砂糖の摂り過ぎは健康を害する」との一文を削除させた。
               ↓
健康情報は玉石混合であるため、誰かが不当に得をしていないかを考えると冷静になれます。

・砂糖を悪者にしてのし上がる劣悪な甘味料
 清涼飲料水500mlのペットボトルには約50gの砂糖が入っている。もっと原価を落とすためにトウモロコシから抽出した「果糖ブドウ糖液糖」を開発する。
 さらに人工的なサッカリン、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、糖アルコール(ソルビトール、エリスリトール等)を開発する。
 アメリカ空軍ではアスパルテームの含まれた食品は禁止(特にダイエットソーダとガム)されている。
 アスパルテーム製造会社の御用研究機関の74論文は「アスパルテームは安全である」とし、独立研究機関の90論文のうち83論文は「アスパルテームは脳腫瘍などの致命的な健康被害をもたらす危険性がある」と結論している。
               ↓
 新谷氏の著書では、食品添加物はその代謝にエンザイムを大量に必要とするためエンザイムを浪費する原因のひとつとされている。
 血糖値スパイクの原因でもある。

・白砂糖の害
①体内のビタミン、カルシウム、ミネラル不足を招く
→新谷氏の著書では白砂糖を代謝するのに必要なエンザイムを作るために使用されるとある。特に歯や骨からカルシウムが流出するため脆くなる。
②砂糖は酸性食品である砂糖は、血液を酸性化し体全体を酸性化する。
→人間の体は弱アルカリ性が健康で酸性に傾くほど病気になりやすい。
③急激に血糖値が上がるとインシュリンが放出され血液中のブドウ糖を細胞内に取り込もうとするが、ホメオタス機能(急には変われない)から細胞に取り込み過ぎると低血糖となり、怒りホルモンのアドレナリンが放出され切れやすくなる。

・体に良い砂糖とは
 糖分は細胞を錆びさせるため原則として良くはない。しかし、ブドウ糖を代謝するときに必要とされるビタミン(特にB1)やミネラルを含むものであれば体内物質を浪費しにくい。
 サトウキビのしぼり汁は強酸性のため石灰を投入して中和し固形化するのが一般的であるため出来れば石灰不使用(1kg/3000円ほど)のものが望ましい。
 ただし、一日の適量は1g/kg(50kgの人は50g)。
 甘いものを無理に我慢するのはストレスとなりこれもまたエンザイムを浪費するため、質の良いものを少し食べることで生活を豊かにするのがもっとも健康的ではないでしょうか。


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「何が体に良い食べ物か」という素朴な疑問は古くて新しいテーマです。
興味の赴くままこの命題についてここ数年本を読みまくりました。

中でも興味深かったのは、新谷弘実氏の『病気にならない生き方』シリーズ、若杉友子氏の自然食関係の本、デイビット・パールマター氏の『「いつものパン」があなたを殺す』、薬膳、マクロビ関係の本等です。

精読していくと、各本で矛盾点がいろいろ出てきます。ある本ではダメなのものが別の本では推奨されてして、一体なにを信じればいいのか混乱します。

でも、数年前に健康にいいとされていたものが逆なものである証拠が出てきたりするのですから、このような矛盾も当然のことでしょう。

私なりに、結論すると「体にいい食べ物は体に聞く」しかないと思いました。

まずは、新谷氏の『病気にならない生き方』シリーズをまとめます。
新谷氏はみなさまもご存じの通り胃腸内視鏡検査の世界的な権威で、30万人以上の人の腸相の観察を土台に非常に論理的説得的に食べ方生き方をこのシリーズで記しています。

一冊目の本では、人はエンザイム(酵素)の働きなくしては一秒たりとも生きてはいけないということを中心に書かれています。

エンザイムとは、生物の細胞内で作られるたんぱく質性の触媒の総称で、生きとし生けるものには必ずエンザイムが存在し、物質の合成、分解、輸送、排出、解毒、エネルギー供給などの生命維持に必要な活動すべてに関与するものです。そのため、エンザイムなくては生物は一秒たりとも生きることはできないのです。

エンザイムの特徴
・一つのエンザイムは一つの働きしかできない→5000種以上ある
・エンザイムは必要に応じて体内で生成される
        仮説↓
全てのエンザイムの原型ともいえるミラクルエンザイムが体内にあり、必要に応じて特定のエンザイムに作り替えられる(研究途上)

第1章 常識を損じていると危ない!
 病気は神仏が課した試練ではなく、自分が積み重ねてきた日々の悪い習慣の結果にすぎないため、この習慣を変えるだけで病気にならない生き方ができる。すなわち、その人の食事・生活習慣次第、具体的には、食事・水の供給・嗜好品の有無・運動・睡眠・仕事・ストレスといった日々の積み重ね次第ということ。
 また、流行の健康法にはウソがいっぱい。
 例えば、殺菌効果・抗酸化作用のある緑茶に含まれるカテキンは、胃相を悪くし、緑茶等を常飲している人は胃の粘膜が薄くなる慢性の萎縮性変化、萎縮性胃炎が起きやすく、胃がんになりやすいとのこと。
 また肉は成長を早めることから、老化を早める食べ物で、消化が悪く、腸内で発酵し毒素を出すため、控えたほうがいい。
 薬は漢方薬も含めてすべて基本的に毒である。特に最悪なのが抗がん剤。抗がん剤は体内で毒性の強い活性酸素を大量に作ることでがん細胞を殺すのですが同時に健康な細胞の殺していて、活性酸素<エンザイムのときにのみ、抗がん剤は効くといえるにすぎない。
 これらの有害な物質が体内に入ることで、貴重なエンザイムが浪費され、ひいては免疫力が下がり、病気になりやすくなるため、体内にあるエンザイムの量がその生命体の「命運」を握っている。
 また、お粥は噛まないので唾液の分泌がされず消化に悪い。牛乳は、その油分がホモゲナイズ(油分の攪拌)により過酸化脂質(錆びた油)となった上、高温殺菌によりエンザイムを殺し、たんぱく質を変質させるため、健康に良くなく、市販の牛乳を子牛に飲ませると4、5日で死ぬ。
 さらに牛乳を飲むと血中のカルシウム濃度が急激に上がり、これを下げるため体は尿として排出しようとし、すぐにはこのシステムが切り替わらないため必要以上カルシウムを排出し、不足を埋めるため骨からカルシウムをもってくるため骨粗鬆症になりやすい。酪農国のアメリカ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドでは、股関節骨折と骨粗鬆症が多いのは、そのため。
 このように体に良いとされるものには、ウソがいっぱい。
 
第2章 太く長く生きるための食べ方
 健康を維持するためには、動物食を控え、新鮮でエンザイムの多いものを食べるのがいい(英語の諺『You are what you eat.』あなたはあなたの食べたものでできている)。
 錆びたものを食べると体も錆びる。酸化したものは体内で活性酸素(フリーラジカル)を作り、細胞内の遺伝子を破壊し、ガンの原因となる。このフリーラジカルを中和するエンザイムは、SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)で、40歳を過ぎると減少するため生活習慣病の発病が40歳を過ぎたころに多くなる。
 最も酸化しやすいのが油であるため、油には気を付けなければならない。しかし善玉の不飽和脂肪酸の中でも体内で生成できない必須脂肪酸(リノール酸、リノレン酸、アラドキン酸等)を食物からとらなければならない。油は加工すると酸化するため、魚や穀物、豆類、ナッツを食べることによって摂取するのが望ましい。
 人間より体温の高い動物の肉は脂肪が溶けにくいため血液をドロドロにするため控える。動物性たんぱく質は体温の低い魚からとるのがおすすめ。
 人間の歯の数から、植物食と動物食の比率は8.5~9:1~1.5がよい。よく噛むことにより食物は粉々になり唾液も出るため消化エンザイムの節約になり、八分目にすることによって消化不良がなくなり腸内での残渣の発酵による腐敗も防げる。

第3章 この習慣が健康な体を作る
・良い食事
 新鮮な野菜・穀物を積極的にとり、油、動物食は控える。
・良い水を飲む
 人間の体はの60~70%は水であり、水は血液の流れをよくし、新陳代謝を促進し、老廃物や毒素を排出し、腸内環境やエンザイムを活性化させるため、水をあまり飲まない人は病気にかかりやすくなる。
 但し、水道水は塩素により酸化されているため浄水して飲むのが合理的。できれば電位の低い還元力を持つ還元水が望ましい。
・規則正しい生活をする
 人間の生命はエンザイムが必要不可欠であり、体はホメオタシス(恒常性…体の異常に敏感に対処して健康に戻そうとする働き)機能がある。
そのため、変則的な生活ではホメオタシス機能に負担がかかるためエンザイムの浪費が起こる。

第4章「命のシナリオ」に耳を傾ける
人間に未病(病気の一歩手前)な人が多いのは、自然の摂理に従って生きていないから。自らに備わっている「命のシナリオ」に耳を傾けないから。
 耳を傾ければ、太っているのに飢餓感を感じるのは必要な栄養素が足りていないとわかり、下痢や便秘は体に適さないものを食べたからだとわかるはず。病気は、「命のシナリオ」に耳を傾けなかった結果にすぎない。
 健康になるためには、善玉菌が増えやすい腸内環境を整える。なぜなら、善玉菌は抗酸化エンザイムをもっており、いざというときに毒性の強いフリーラジカルを中和させてくれるから。これが人間の出来る唯一のエンザイム増加方法。
 良い腸内環境を作るには、エンザイムを含んだ新鮮な食物を食べ、良い水を飲み、規則正しく生活をすることだが、農薬を使った作物には生命力がない。虫が植物に止まると植物から「キトナーゼ」「キチナーゼ」というエンザイムが出て、昆虫から「キチンキトサン」を吸収し自らの栄養としている。農薬をまくとこの「キチンキトサン」の代わりに農薬を吸収し、人間の摂取によりこの農薬が体に入り活性酸素を発生させ、エンザイムを消費させ、細胞を傷つけることになる。また、農薬は土壌の微生物も殺すため土壌には栄養がなくなり、化学肥料をまかざるを得なくなり、栄養素の少ない植物を摂取することになる。
 さらにハウス栽培(アメリカにはない)のデメリットは、ビニールが紫外線を遮るため、結果としてビタミン、ポリフェノール等の抗酸化物質の含有量を減らさせる。
 そのため、良い食物を食べることは簡単ではないが、命を買うと考えて拘るべきである。
 これは水についても同様。