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病気にならない生き方3 若返り編④

ご訪問頂きありがとうございます。

今回で『病気にならない生き方』シリーズのまとめが終わります。
ハードカバーの本3冊をレジュメ風ですが、自分で考えてまとめると知識が血肉化しています。
生活の視点がエンザイム中心になっています(笑)。

第4章 心が若返れば、体も若返る

・新谷氏の対照的な二つの臨床例
①マフィアのボス
 アンジェロ・ブルーノ氏
 服役中、下血が何十回もあり、その度に2.5~3ℓの輸血をした。出所後、大学病院での診察では腸を全摘出するしかないと言われ、新谷氏の下に来院。
 新谷氏の診察では、S状結腸から下行結腸、上行結腸、盲腸に至るまで、憩室が無数に点在し、大腸の右側(肛門から1m入ったところ)に出血箇所を発見できたため、全摘出ではなく、出血部分の30cmを切ればいいことになる。
 
 アンジェロ氏は新谷氏の経歴等あらゆることを調査して、手術を依頼し、手術は成功する。

 新谷氏とアンジェロ氏の間には信頼関係が形成され、アンジェロ氏は新谷氏の術後のケアから体調管理までよく従い、健康を取り戻し、心境もだんだんと変化し、事業を息子に譲り、警察に頼まれていた犯罪証言を引き受ける決意もした矢先、自宅前で狙撃され死亡。

 信頼し心を開いてくれたので、診察も功を奏し、健康を回復し、穏やかな心境になった例。

②乳がんの女医
 腸相は、かたく、狭く、粘膜にも潤いが無く、黒く変色していた。この様な腸相の人は乳製品(脂肪分の少ないカッテージチーズのようなもの)を常食している人にみられるので、食歴を聞くと、自分は栄養学の医師であるとに自負から怒りだし、答えようとしなかった。
 その後、来院することはなかったが、新谷氏は、「おそらく、医師であるのにも関わらず乳がんになった自分を責め、自分を不幸だと思いながら闘病し、天国に行ったのではないか」と推測している。

 心を開くことはその人でしか出来ず、心を開いてくれないと診察も出来ない例。

 新谷氏はその人の自覚(自分で治す)を持たせるため、その問診において、「あなたが病気になったのは何でだと思いますか。」と聞く。
 すると、酒やたばこの飲みすぎ、不規則な生活とハードワーク等、比較的素直に自分の口から原因を語る。一方、精神的なストレスが原因の場合、プライベートを暴露することになるため、すぐには口を開いてくれない。
 新谷氏のポリシーは、体と心を半々の割合で診ること。なぜなら、心に響いてこそ治療が最も効果をあげることを経験的に熟知しているため。
 
・医師は余命宣告すべきでない。
 患者と医師との間に信頼関係があると、患者は自己暗示にかかり「死」を受け入れてしまうから。

 『夜と霧』の中で、V・Eフランクルも、3月30日に戦争が終わり強制収容所から出られると信じていた者が、29日に高熱を出し、31日に亡くなった事例、クリスマスまでには家族の元に帰れると信じて耐え忍んでいた者が26日に亡くなる例を示しているため、私も人の心の影響は大きいと考えます。

 この心の力を心力といい、この心力は一人で養うことが出来ない。何故なら、心力は「愛」を根源としているから。誰かのために願うこと、理解しようとすること、愛と思いやりがあって「心力」は発動する。
 絶望視されていた人が周囲からの愛、周囲への愛により奇跡的な回復を見せることが世界各地で散見される。これは、愛の力でエンザイムが活性化し、その人の秘めていた治癒力、回復力が極限まで引き出されるためではないか。

 そして「愛」や「思いやり」の心に根差したモチベーションが最も強い。対して、富や権力に基づくモチベーションは目標が達成されると無くなる(例 定年を迎えたサラリーマンが急に老け込む)。


 

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