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自然栽培vol1

ご訪問頂きありがとうございます。

木村秋則さんが2014年冬から発行している『自然栽培』という季刊雑誌があります。この中で連載されている木村さんの記事をまとめておきます。

日本の「農」には可能性がたくさんある。
これほど豊かな水と土に恵まれた国は世界に類を見ない。
おいしくて安心できる「食」を育み、美しい自然を未来に残したい。
「自然栽培」が目指すのは、高品質で生産性が高く、持続可能であること。
人と自然がつながりをもちながら、作物が育ちやすい環境を整えていくこと。
命の力を発揮させる、その考えと技術は、誰もがすぐにでも活かすことのできるものだ。

自然栽培とは、肥料・農薬・除草剤などの農業資材を使わずに、自然本来の力を活かす栽培。

植物は、太陽・水・土があれば育ちます。さらに愛情があれば作物は育ちます。

・土を活かす
・作物の根を活かす
・雑草を活かす

土は命の塊。肥沃な土1gの中には何億もの微生物がいます。
作物が元気に育つためには根が健康でなくてはなりません。
雑草は夏の日差しや冬の寒さから土壌を守ることによって、ひいては微生物を守り、微生物から栄養を得ている作物を守るのです。

適地適作
水はけのよい農地が良い。
水はけが悪い時には溝を掘って土を乾かす。
水はけの良くないところでは、サトイモ、三つ葉、クレソン、なすのような多湿を好む作物を育てる。

土本来の力を発揮させるためには、土をよく見る。
圃場のにおいをかぐ。
肥料・農薬・除草剤を使用している土には匂いがない。
酸欠の土は掘り起こすと青っぽく臭い。
未熟堆肥を使用している土は嫌な臭い。
      ↕
雑草が繁茂している土や山の土はツーンとした独特の匂い。
これは菌やバクテリアが発する匂い。
代表的なのは放線菌。
放線菌は土の中の有機物を分解し、抗生物質を生産する。
肥料等を使用しないと、放線菌が発生していい土づくりをしてくれる。

土の温度を測る
肥料や農薬、トラクターを使用すると地上から20~30cmのところに硬盤層(こうばんそう)という温度の低い層ができる。
これは、水分が多い、肥料・農薬の使い過ぎ、圧縮されて空気が入らないために起こる現象で、バクテリアは働くことができない。

土がずっと湿っていると酸素が入っていかないため、微生物が活性化せず、有機物の分解が進まず、腐敗したり病気が発生したりする。

そのため、土を乾かすことが大事!

硬盤層を壊すには小麦を蒔く。
小麦の根は80~100cmの深さにまっすぐ伸び、余分なものを吸い取ってくれる。

大豆を蒔いて、窒素分を土に蓄える。

土を作るのは雑草。
草の根の周りには、草の種類に応じて色々な微生物や菌、バクテリアが集まり、種類が多ければ多いほど多様な環境になるため、病気が発生しにくくなる。

雑草を緑肥としてすきこまない。
窒素過多になり、害虫や病気の発生原因になる。


農薬・肥料なしで美味しい野菜が作れるのでしょうか?
ここでは、固定観念の打破が求められます。

戦後の何も無いとき、畑にはもちろん農薬等を撒くことはできません。
その時の野菜は小さくまずかったと父は言います。

そのため、無農薬・無肥料だけでは自然栽培はできないのです。
土の中に空気が入る→微生物が活性化→多様な植物が生える→微生物が多様化→連作障害や病気が発生しにくい畑になる→作物が元気に育つ→…と良い循環が出来て、美味しい野菜ができると考えます。

この手間を惜しんで農薬と肥料に手を染めると、微生物が不活性化し、植物の根も張らず、土中の空気も少なく、さらに微生物が働かず、作物を育てるためにますます農薬や肥料に頼り、さらに微生物は不活性化するという、悪循環になるのでしょう。

3年位自然栽培をしていますが、毎年、失敗の連続です。
でも、美味しい野菜が採れたり、美味しかったよって言われると、すっごく嬉しくなります。

フユノサムサニモナツノアツサニモマケナイジョウブナカラダトココロが欲しいです。

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