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F1種(first filial generation)

ご訪問頂きありがとうございます。

開店前の時間があるうちに農業(自然栽培)について備忘録的にまとめておこうと思います。

農業を始めたときに、農家仲間から勧められた本が、『固定種野菜の種と育て方』野口勲 関野幸生 創森社です。この本が私の背骨になっています。

F1種について
・種には、固定種(大昔から人類が作り続け、種採りを繰返しながら品種改良をしてきた種)とF1交配種(複数の親から異なる形質を受け継いで、優性の均一形質を現すメンデルの法則の一代目の種子)があります。

・現在、スーパーで売られている野菜はほとんどがF1種の野菜です。F1種の種から種採りをすると親の劣勢遺伝が出現するため、同じ野菜を作ることができず、毎年種会社から買うしかないのです。
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 極論すると人類の生命線である食物が種苗会社に握られてしまう

・F1種が求められる理由
 ①均一的で美しい野菜を求める市場の要求
  陳列・運搬のしやすさ、機械加工のしやすさ、味が薄いため料理がしやすい
 ②生長のスピードの速さ
  植物の雑種優性(ヘテロシス)ゆえ、畑を何度も回せて生産効率が良い
  例えば、固定種の大根は3か月かかるところF1種の雑種は2か月位のものもある。
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 大量生産・大量消費社会の要請から生まれた

・F1種の種づくり
 雄性不稔(花粉が不全なため自家受粉できない遺伝的な欠陥)の株の近くに、掛合わせたい性質をもつ健全な株をおくことにより、F1種を作っている。
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 遺伝的にエラーのあるものを口にし続けることの潜在的な危険性

・F1種は遺伝的に同一であるため、病害虫被害が発生すると全滅する恐れがあり、その栽培に農薬が必要
 
口に入れるものが遺伝的に欠陥を持ち農薬が不可欠という危険性と使い勝手の良さ、見栄えの良さ、生産性の良さという商品性を天秤にかけるとき、皆さまはどちらの野菜を選びますか?

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